2008-09-25

FedoraのUpdateが勝手にATOKのiiimf-serverを消した?

今日、tomcatのセキュリティアップデートが来てたからアップデートしたら、ATOK X3が使えない。ps auxを実行すると、どうもATOK関連とIIIM関連のプロセスがいない。rpm -qa | grep iiim とか実行してみてパッケージが入っているかどうかを確認したところ、iiimf-serverとかが消えてる。

なので、ATOKのパッケージからiiimf-serverと、iiimf-xをインストールしなおしたら、ATOK X3が使えるようになったのだが、原因はなんだ?

[管理] - [Update System] から Update Historyみたら、なんか消してるんですが。。。

消した覚えないから、勝手にFedoraのアップデートが消したってこと?scimをアップデートしているから、それが理由っぽいね。。。おいおい。

調べてみると、ATOKのページに以下のような情報がある。このページに書いてある対処をすることで、アップデートでiiimfを消さなくなる。

Fedora Core 6でのインストール方法(参考情報)
http://support.justsystems.com/faq/1032/app/servlet/qadoc?QID=030571

NokiaのWebサービスであるOviを使ってみた

MobileMeだとか、Google Phoneとか、各社WebとMobileを統合化したサービスが提供されてきているが、携帯電話の雄であるNokiaもovi.comというサービスをリリースしている。GMailとGoogle Calendar使っている身だが、ちょっと試してみた。

アカウント作成してログインしてみると、Contact(アドレス帳)、Calendar、Todo、Notesの管理ができるようだ。Webだけ使っても意味ないのでとりあえずデバイスを追加してみる。

[Add a devive]を選択すると、使用できる機種の一覧が表示されるので、自分の機種を選択。

なおアクティベートするコードはSMSで送られてくるため、SMS受信は有効にしておく。どっかのGoogleみたく、日本のキャリアへSMSが送れないということはない。

数分待つとSMSを受信する。そのメッセージを開くとPINコードを聞かれるのでページに表示されているPINコードを入力する。そうすると、[Menu] - [Tools] - [Sync]にOvi.comのアイテムが追加されるので、これを選択して[Synchronize]を選ぶと見事同期成功。日本語も問題なし(UTF-8使っているから当然)

ovi.com

2008-09-15

Windowsユーザーは64ビット版に移行すべき

会社の環境でも自宅の開発環境も基本はUbuntu or Fedoraの64ビット版を使っているのだけど、持ち運び用のPCはDellのXPS M1210にWindows Vista 64ビット版をインストールしている。ドライバが対応しているのに64ビット版を使わない人はたぶん人生でちょっとロスしていると個人的には思っている。(テレビでも見ない限り、普通のデバイスは64ビットドライバが存在するはず)

64ビットで一番の効果というのはメモリ容量とか言われているけれども、Windowsの場合は別にある。デスクトップヒープだ。32ビット版のWindowsではデスクトップヒープの量にはきびしい制限があり、60個くらいのNOTEPAD.EXEを起動すればデスクトップヒープが枯渇する

デスクトップヒープが枯渇すると何がおきるかというと、ウィンドウの文字が表示されない、ウィンドウ自体の作成に失敗するなど、画面の表示まわりに問題が発生する。Windows 95的に言えば、GDIリソースとUSERリソースの枯渇と同じことが起きる。

デバッグとかしている時には、秀丸エディタのウィンドウを30個開いている状態とかはよくあることだったんだけど、そんな状態だとデスクトップヒープが枯渇して、文字が表示されなくなってくる。それで必要のないウィンドウを探してクローズってことをしょっちゅうしてた。

そんなやっかいなことが64ビット版のWindowsで解決するんだから、速攻移行すべきだろう、特に開発やっているような人は。Vistaが嫌なら、XPの64ビット版(Server 2003と同一ソースコードのやつ)をインストールすればいいだけ。

ちなみに、Server版使っている人の場合は、Terminal Serviceを使っている場合は必ず移行すべき。セッションプールの制限値が明らかに違うので。

2008-09-10

word-breakの各ブラウザの実装

word-breakというCSS3 Textのドラフト (W3C Working Draft 6 March 2007) に入っているプロパティがあるのだけど、そのプロパティの各ブラウザの実装の違い。

このプロパティ自体は、Internet Explorerで実装されて、その後CSS3のドラフトに入ったもの。現在の WebKitでも実装されている。Firefox (Gecko) は、自分がバグオーナーで、コードのテスト中。

そこで各ブラウザの実装 (looseとbreak-strict以外) について調べてみた。

Safari 3.1 (WebKit)

日本語(CJK)はまったく考慮していない。WebKitは、IBMのicuライブラリを使ってラインブレーカーを行っていた記憶があるので、それに手を入れることはしていないんだろう。(Carbonにラインブレーカー用の関数があったのにそれを使ってないってところがAppleらしい)

Internet Explorer 7 (Trident)

これも変な動き。word-break: keep-allの時に読点では改行するのに区点では改行しない。句読点で改行すべきかどうかは、暗黙的な改行 (implied break points) ではない気がするから、微妙なんだが、どっちかに統一してほしい

どっちも微妙な実装だということはわかった。

2008-09-06

Google Chromeについての雑感

自分の経験上、独占からはイノベーションは生まれない。イノベーションは競争から生まれるものだ。リリース期間が長期化しているものは、基本的にプロジェクトが行き詰まっているものか(Windows NeptuneやWindows Longhorn)、そもそも何もやってなかったか(IE6->IE7なんて、2年以上の何もやってないような状況があったし)、どちらかとしかない。後者の例なんて、シェアをとったことでイノベーションが生まれなかった例だ (あの時のMicrosoftはやることなすこと失敗していることだね)。

現在のWebブラウザのイノベーションはGeckoやKHTML/WebKitから始まった訳だし、そのおかげでMicrosoftの彼らなりにイノベーションを起こそうと躍起になってきた。少なくともGoogleがWebブラウザ市場に参戦してきたことは、Webブラウザのイノベーションを加速させる意味でもいいことだ。Google Chromeもある程度は市場をとることができるとは思うけど、思った成果はでない気がする。モバイルであればもっとやれるチャンスがあるとは思うけど、S60やWindows Mobileに手を出すとは思えないんで、市場を握るまでには至らないかなぁと。

javascript shell for Tamarin-Tracing / NanoJIT

MozillaのJavaScript JITであるTamarin-Traingの開発用にJavaScript Shellが存在する。

ActionMonkeyの時は、xpcshellというのがあったが、今度はずばりjs。通常にビルドする場合は作られない(--enable-debugをしても作られない)ので、その作り方の話。

tracemonkey/js/srcに移動して、make -f Makefile.refと実行するとオブジェクトディレクトリに作られる。NanoJITの開発にはこれが使われるので、バグレポートする場合は、これで再現するテストコードを作ってもらえると、NanoJITの開発を行ったAndress GalとかDavidとかがすぐやってくれる。

2008-09-03

Mozilla Committer's Agreements V2

Mozilla.orgのコミット権限をとるには、昔はCVSアクセス権用のフォームを書いて、Mozilla.org (私の時はNetspace) に出す必要があったんだけど、そのAgreementが一新された。なので、元々コミット権限を持っている人も、再度サインして手紙で送ってくれってことらしい。

そういえば昔、その権限をとるにはリードクラスの承認が必要だったなぁと。そん時はBobJに承認もらったんだっけ。彼ら今何してんだろだろ。