2010-04-30

global-messages-db.sqliteを開いてクエリーを行う方法

ちょっと相談されたのだけど、皆さんに共有すべき内容かもしれないのでエントリとして残しておく。

Thunderbird 3ではメールの全文検索のために、SQLite3を利用しているのだけど、日本語や中国語をサポートするために、mozporterという名前の専用のtokenizerを持っている。なので、Thunderbird 3のプロファイルの中にあるglobal-messages-db.sqliteを開いて、SELECT * FROM messageTextなんてやっても、tokenizerがないということでエラーになる。

で、どうやってこのテーブルを開くかなんだけど、このテーブルを開くには、ダミーのmozporterを登録すればいい。以下の方法はsqlite3のシェルでのやり方

  1. porter tokenizerのアドレスを取得
    sqlite> select hex(fts3_tokenizer('porter'));
    00EF420A8C7F0000
  2. ダミーのmozporterをそのアドレスで登録
    sqlite> select fts3_tokenizer('mozporter',X'00EF420A8C7F0000');

こうすることで、messageTextとかを開くことができる。インデックスを更新する(データの挿入、更新等)をしなければ、おそらく大丈夫かと。ただし、MATCH検索等、インデックスが必要なクエリーは正しく動作しないはず。(ASCII文字は問題ないはずで、それ以外は自分でbi-gram化するとかすれば検索できるとは思う)

2010-04-22

各社JITの現状のまとめ

Microsoft以外のブラウザの最新版はJavaScriptエンジンにJITを搭載しているのだけど、現状および今後搭載されるものの対応アーキテクチャのまとめ。

エンジンの名称対応ブラウザx86x86-64ARMPowerPCMIPSSparc
TraceMonkeyFirefox 3.5以降
JaegerMonkeyFirefox.next×××
V8Chromium/Chrome××
SFX (Nitro)Safari 4以降×××
CarakanOpera 10.5以降N/AN/AN/AN/A
ChakraInternet Explorer 9以降N/AN/AN/AN/AN/A

2010-04-21

ESET Smart Securityとの戦い

昔、NOD32というのは、非常に軽いという評判だったんで興味はあったんだけど(オレは昔からNorton AntiVirusの英語版を使ってて、ちょっと前はCAのe-Trustに浮気した覚えが。x64版があったんで)、今現在オフィスでESET Smart Securityというのを使ってる。

で、それを使ってからあった出来事。

  • Windows x64版のFirefoxをビルドする際に、インストーラを作成する段階で、7-ZIPな自己解凍形式のEXEファイルを作成するとき、その部分をUPXで圧縮をかけるんだけど、その圧縮かけたファイルをウィルスと常に誤検知。ということで、ビルドするときはESETをオフにするとかする羽目に
  • Symbianは今形だけオープンソースな感じなんだけど (カーネルビルドするのにRealView Complation Tools 2.2が必要で、これ約60万円。その状況でオープンソースです!ってアホすぎでしょ?。MicrosoftのShared Sourceと変わらない気が)、そのソースキットのとあるファイルをウィルスと誤検知してくれるおかげで、ソースキットのZIPファイルをダウンロードする際には、ESETをオフ
  • そうこうするうちに、NightlyのFirefox 3.7a5preのビルドがウィルスっぽいから、提出しますか?というダイアログが表示。これは昨日

当然提出しても、一向に変わる気配もないので(半年前から送り続けてる)、仕事では、ESET使いものにならないんで、非常に困ってる。。。この件で個人で買うことは絶対あり得ん。

なお、個人的にもう買うことはないと思っているものはもう一つあって、どこかのウィルス対策ソフトウェア。というのも、こいつのカーネルモードドライバが、ファイルアクセスを横取りするためにやってるやり方が、非常に行儀良くないやり方(Windowsのカーネルモード的にやるんだったら、フィルタドライバをファイルシステムの前にかますのが一番行儀いいやり方というか、それでやれよ)やるんで、ちょー嫌いだったからだけど。クラッシュダンプ見ると、もー消えてなくなれって感じだったし。NtCreateFileにジャンプ入れてなんて、DOS時代のフックアプリじゃねーんだから。

2010-04-13

Opera Miniが承認されたそうだが

おそらく承認されなければ、OperaはEUとかに暴れる予定だったと思うのだけど、アップルがまさかの承認。個人的には予想外。

というかさ、サーバーレンダリングが許されるんだったら、Skyfire(エンジンはGecko使ってて、なおかつオフィスも現Mozillaのオフィスの2ブロックくらいそばにある)もたぶん作ってくるだろうけど、そうすれば、Flashが動くことになるよね?(iPhone上じゃなくて、Skyfireのサーバー上でFlashが動くような仕組みになるんだと思うけど)。

2010-04-07

SIMフリー化でドコモとかイーモバiPhoneが使えるって言ってるヤツはもっと知るべきことがある

まず、i-modeはデータ通信の規格が違うので、それには接続できない。 (Nokiaはドコモから発売してた端末(S60採用)で接続できるようにしていたのでソフトウェア的にやる方はあるとは思うけど、その仕様は公開されない) だから、一般ユーザーはスマートフォン用のアクセスポイントを使う必要があるわけだ。Biz・ホーダイ定額かMoperaだね。

一部のユーザーでは有名な話だけど、ドコモのスマートフォン用のBizの定額アクセスポイントってのは、確か一定時間おきでポーリングしてて、そのポーリングをしないと強制切断する仕様になってる。これはNokia馬鹿な人たちなどの検証結果を見ればあきらか。

ということは、SIMフリーになっても定額のアクセスポイントは使えないってこと。Mopera経由で最大13,650円払うということになるわけだ。倍以上のデータ通信料を払っても使いたいということであれば、いいけどさ。

あと、イーモバはW-CDMAを採用しているけど、そもそも周波数帯が異なる (イーモバが使っている1.7GHzってのは世界で利用しているキャリアは日本のみ。T-Mobile USの1.7GHzは別の周波数帯)。なので、イーモバでiPhoneを使うことなんて、Pocket Wifi経由でしかない。

だから、一番恩恵を受けられるのは、ソフトバンクへ接続したいユーザーだけじゃないかと。ネットワークの質の問題はあるかもしれないけど、プッシュメール(MMS)なりデータ通信規格なり周波数帯(W-CDMA 2100はヨーロッパでも使われている)なり通信方式が、世界標準を採用しているおかげで、移行先としては一番恩恵受けられるんじゃない?。日本語UIなXpediaをソフトバンクに持ってくると、(ドコモネットワークでは使えない)プッシュメール(MMS)使えるわけだし。

ということで、SIMフリーにしても得になることないし、端末価格が上がる理由になるだけだから、総務省は無駄に関わるのをやめてほしい。