2008-02-12

面接官として見てきたポイント

前職(某外資IT系企業)で中途採用を担当しており、基本的にエンジニアリング職の採用を行っていた(自分が管理職だった)ため、ちょっと気になるエントリ(面接官からみた、面接で好印象を得るための5つのポイント)を見つけた。個人的にはちょっとずれている感触がある。

なので私自身がみるポイントをいくつか。

服装はそもそも気にしないというか、スーツをちゃんと着てきていれば、それが量販店だろうがどうかは一切気にしない。スーツで気にするとすれば営業職とかであって、エンジニア職では気にする点ではないです。ヨレヨレであっても気にはしません。ただし身なりは気にはしますので、前日くらいには美容室でも行って髪を切ってきましょう。(渋谷あたりにいけば朝までやっている美容室があります)

会社によるとは思いますが、前職の会社だとその会社で生き抜いて行けるかどうかをみます。そのためにいろいろな状況変化について行く (毎年組織変更があって、気づいたら自分のいる組織がどこかにいってしまうような会社ですから) 資質があるかどうかをチェックします。組織変更とかでナーバスになっていたら、逆に入社した側にとって不幸です。

自分自身の経歴をしっかり説明できること。ここに関して誇張して説明してもその後に面接でチェックするので嘘をついても無駄です。

外資系だと英語力が必要というのがあったりしますが、英語力はそんなにプラスになる材料ではないですね。そもそも英語力が必要な会社であれば、TOEICのスコアとかで書類の段階で落ちます。基本的には英語アレルギーさえなければ問題ありません。TOEICのスコアが高くても外国人とのネゴシエーションが下手な方をたくさん見てきていますので、ネゴシエーション能力がなければ、高い英語力も無駄です。

あと、特に重要なのはロジカルな思考。物事を論理的に説明するという能力がない方は非常に厳しいです。

この上に書いてあることが全然ダメな方をたまに見かけますが、そういう方と面接をするとたいてい5分くらいでNGです。それで終わっても面接を受けに来た人のためにならないので、ちょっとした指導(説教)になりますね。すぐ面接を切り上げることはNGでしたので。

だめな人の典型的な例

中途採用なので、基本的には数ヶ月で立ち上がることを採用側が期待しています。そのため、以下のようなことをいう方はマイナスポイントになります。

なぜこの会社を受けようとしたかという質問に、「いろいろなことが勉強できる / スキルアップできる」と答える。

というのも、会社は教育機関ではありません。業務をスムーズにするために、トレーニングを展開したりしますが、あくまでもそれは、会社の業務をより効率よくすることであって、勉強させるためにしているのではありません。勉強したいのであれば、未経験可とうたっている会社を受けるべきです。

こちらが求めている答えの一つをあげると、「自分はこれまで~~ということをしてきました。そのスキルがこういう点で御社で生かせると考えたからです」。こういう答え方だとまぁまぁでしょう。合格点ではないですが。

あと、長所と短所が一緒のことという人もいっぱい見てきましたが、その答えも微妙ですね。

最後に、大手転職エージェント等が転職をあおるような広告や言動をしていますが、自分自身を見つめ直して、本当に転職すべきかどうかを自分自身で考えてください。

ただ、年収が500万円くらいの人で自分自身に自信がある方は転職活動をして、自分自身の価値を調べてみるというのも手かと思います。

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