2021-05-21

サードパーティ製IMEは、Web Browserのプライベート・シークレットウィンドウなんて考えてくれない

最近のブラウザは、プライベート・シークレットモードが搭載されている。このモードになれば、ブラウザはCookieを保存しないとかいろいろプライバシーを考慮された動作になる。 ただ、いくつかの言語 (とAndroidのようなソフトウェアキーボードを使う場合)、IMEというものを仲介して文字を入力するため、プライベートモードであっても入力履歴はIMEが保存してしまうかもしれない。そのため、入力履歴を学習しないようにするのを通知する機能というのがある。

Androidで言えば、InputMethods.IME_FLAG_NO_PERSONALIZED_LEARNING、Windows 10 20H1以降のText Service FrameでのIS_PRIVATEがそれだ (IS_PRIVATEの話は以前のブログ参照)。なお、GTKも4以降で機能を追加してもらった。この機能を使うことでプライベートモードであれば入力履歴を学習しないようになる。ChromiumやFirefoxではこれを使っているのでプライベートモードでは学習しないようにしてる。

ただ、この機能が動作する条件がもう一つあって、IME側でも対処が必要であるということ。この機能をちゃんと使うのは純正IME (Androidで言えばGBoardとかGooglen日本語入力、Windowsで言えばMicrosoft IME) くらいしかない。Androidの場合だとサードパーティ製IMEでこれを使っているのはあるかもしれないけど、どうも徳島にある某社のATOK (Windows版、Android版) はこの機能を使ってない模様。自分としては (毎月330円払っているユーザーとして)直してほしいのだけど、彼等はこういうところに興味がないから言ったとしても難しそうな気がする。

なお、ここで触れてない (本社がクパチーノにある) 某OS は未だに存在しない機能の模様なのだが、プライバシーとかを最近重視しているのであれば、実装してほしい。

0 件のコメント: