いろんなやりとりを仕事がらするのだけど、自分のイメージ的には、WebKitは仕様上間違ってるという話を振れば、直してくれることが多くて、BlinkはQAが変な方向に持っていくか、開発者が斜め上の方向の話にしてしまいwontfix扱いになるということが多々ある。
最近やっと直す方向になった、CSS疑似クラスの:read-only
/ :read-write
がそのパターン。
元々は、Geckoが-moz-
プレフィックス付きで実装してたものの一つで、その後、WebKit (確かBlinkに分かれる前) に実装されてた。しかもプレフィックスなしで。実装されたとしても、そもそも仕様として固まっていないものだったので、いろいろと差異が出るので、ちゃんと仕様として書かれたのだが、それが今回の発端である。
仕様がそもそもその時点のブラウザとは違う定義をしていたので (プレフィックスがあれば、別にいいやとは思うのだが、特にWebKitとBlinkがプレフィックスなし)、「これどういうこと?」と思い、WebKitとBlinkに対してバグを登録した。仕様自体を変更するという議論もありだと思っていたので、それぞれ (AppleとかGoogle) がやってくれるでしょ?ってことだしね。
WebKitは、さくっとこのバグを修正。エッジケースでまだ間違ってることはあるだろうけど、こっちが指摘した動作に関しては修正してくれた。
で一方、Blinkはというと、「これGeckoとかと同じ動作にしたからこういう動作なんでwontfix」。という結論に。個人的には「え?ならCSSWGで議論してよ」と。なぜ彼らはwontfixにする際に仕様に対してのコントリビュートとかWeb Platform Tests書くとかしないのかなぁと。たぶん人によるのだけど、残念ながら個人的にはよくあるパターン。
こういう状況だとGecko側もどうしようもないので (しかもGeckoだけプレフィックス付きだし、プレフィックス外すのだったらこれ結論必要だから) 困ると。ということで、CSSWG行きになった。(wontfixと言った張本人がなぜそっちに議論を移さないのかと本当に思うんだが)そこで議論のやり直しが発生した。
結論書くと、結果としては仕様を変えないということになり、emilioがGecko側をプレフィックス削除とともに仕様通りに修正を行った。
さて、問題はwontfixにしてしまっているBlink側ということになる。emilioがそのバグを再オープンし直したが、つい先日やっと直すことになったようで、そろそろBlinkでも直りそうということに。やれやれ。
そもそもBlinkは他の2つ (Gecko、WebKit) に比べて圧倒的な人的リソースを持っているわけだし、シェアも圧倒的なのだから、こういう仕様とは異なる動作の修正にリソースを割いてほしいと思うのだけど。。。。無理かなぁ。。。
1 件のコメント:
Google「俺達(の決めた事)が仕様だから、お前らは俺たちに合わせろ」
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