来年の1月か2月のオーストラリアのF2Fミーティング以降にたぶんSVG 2.0のワーキングドラフトが更新されるらしいんだけど、今日はそれのお話。語られることないんで書いてみる。
HTML5だCSS3だって話がいろいろ聞かれるけど、SVGもやっと2.0の話がぼちぼち出てきてる。SVG自体は元から日本人とかが絡んでるってのをみんな知らなかったりする。キャノンの藤澤さんが元々仕様策定に絡んでいたりしたんだけど、2.0だとKDDI(もちろん日本のね!)が仕様策定に絡んでたり (次の更新の際にはエディタに入るんじゃないかな?)。
SVG 1.1とかを制定したときと比べて今一番違うところは、HTML5やCSS3を通った後ってところ。現在の状態だと、CSSとSVGで被っている機能が増え始めてる。たとえばアニメーション (SVG Animation vs CSS Animation) とかフィルタ (SVG Filter vs CSS Filter) とか。こういう被っている機能ってのは、ブラウザ作ってる側にとっても実装コストが面倒だし、それよりもWeb開発者にとってはもっと面倒臭いよね。
そもそも同じW3Cで決めてる規格なので、こういう被る機能 (FilterやTransform、Animation) に関してSVG側とCSS側とで共同チームが組まれてて、FX TaskForceってのが該当する。そもそもSVG Working GroupのメンバもAdobeとかMicrosoftとかGoogleとかMozillaとかがいるし、同様にCSS Working Groupもだしね。
一例としては、アニメーションなんかはWeb Animationと呼ばれる規格になってく。これは、規格作ってるBrianのインタビュー(英語)でも参照してみてね。こういう被るような仕様に関しては両方で共通化できる仕組みにすることを考えてる。
なので、たとえばCSS Filterの動作サンプルを見てると、WebKitで実装されたCSS FilterがOperaとかMozillaがいつ実装するのかどうかってみんなは思うかもしれないけど、現在のあの仕様がそのまま全社が実装するとは思えない。FX TaskForceの活動の結果、共通化されたFilterの仕様が新規に決められることになるので、それを各社が実装することになる。そうしたほうが覚えるコスト少なくていいしね!
SVG2らへんの話は矢倉さんあたりが書いてくれるとうれしいなと思うけど、守備範囲だっけ?
0 件のコメント:
コメントを投稿