2012-01-04

ブラウザのシェアデータってどういう調査をしてるのか

簡単に言えば、テレビの視聴率的なものと一緒よってことなんだけどさ。

よくWebブラウザのシェアデータってのがネットの記事になったりするんだけど、そういうデータってどう取っているかというのを結構みんな詳しくない。しかも詳しくないのに踊らされてる。

こういうのは簡単に言ってしまうと、そのシェアを公開している会社と契約しているWebサイトのデータでしかない。例えばデータ提供を契約してたり広告を買っていたりするってこと。だから、日本の場合だと日本だけでサービスを作ってる会社のデータなんて入ってないことが結構多かったりするんだよね。

例えば、statcounterのデータでモバイルvsデスクトップのシェアを見るとわかるんだけど、このデータってのはネットワークトラフィックから考えて明らかに実情を示してないんだよ。日本の場合はケータイWebがあるから、少なく見積もったとしてもモバイルとデスクトップは同等かモバイルの方が明らかに上なわけだよ (とある某有名サイトの社員と話した限りでもそんな情報だった)。でもこのデータで見ると明らかに不正確なデータを出してるわけだ。

また、このような調査データってのは、定期的に調査するサイトを入れ替えたりする。以前Net Applicationsのデータで突然Firefoxのシェアが5%か10%下がったことがあったんだけど、その理由はただ単に調査するサイトを入れ替えただけということだった。仕事がらいろんなサイトのアクセスデータを聞いたりするんだけど、例えばIEが95%くらいシェアをとってる会社もあれば、IEが30-40%くらいしかないサイトもあるんだよね。だから入れ替えるとデータに影響を受けたりする。でも入れ替えごときでデータが5%とか変わるってことはデータの信ぴょう性に乏しいってことってのも考えられるよね。

だからあくまでも目安ということ。統計データってのは多角的に複数から得ないと正しい情報を取得することは無理なものだけど、それを理解しないとね。

で言いたいことは、statcounterの1/4の地点のデータを見ると、1/1から1/3の間で北朝鮮では誰もモバイルフォン経由でインターネットに接続してないってことらしいよ。

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