いつもとは全然違う話になるけど。
そもそも十代の頃からクラブに行くようになってたんだけど、ここ1、2年はDJ環境もPCDJがある程度多くなってきてる。そこらは、Final Scratchから始まったものだけど、複数のトラックのつなぎに3台のターンテーブルを使わなくても、即座に切り替えられるので、結構やりたい放題のDJってのができる。
いろいろな自由度が増してるからDJはより面白くなるはずなんだけど、オレが年取っただけかもしれないが、PCDJのDJを見てると、なんかやり過ぎ感があってていうか、グルーヴ感がなくなってる気がする。
世の中の音楽の歴史上、自由度が増すから新しいものが出てくるってのはそんなにない。テクノとかハウスだって、TB-303とかTR-808とかの音の作り方に制限のある機材を本来の目的とは異なった使い方で使うことでイノベーションしたわけだしね。また、サンプラーを使う場合においても同様で、ブレイクビーツの再発明においては、逆に音を悪くする(サンプラーで打ち込むネタを取り込む時にS950を使うとザラついた感がでるとかね)とか、制限を利用して新たなものを作りだしたわけだ。
前、Google Chromeの拡張のAPI Expertのos0xさんと話した時に、「Chromeの拡張APIだとこういう制限があって、その制限でやりくりするために、いろんなアイデアが必要になる」という話を聞いた。例えば、No Referrerをやるような拡張を作る場合は、正攻法で攻めるとやる方法がないので、Data URLからhttpへはReferrerがセットされないことを利用して、上手くごまかすようにするとか。自由度がなければ、その中でいろんなアイデアって人の中で生まれるんだなっと。
いろんなイノベーションを起こすには、自由だということは必ずしも必要がないかも。人間の思考ってのは、ある程度制限を加えた方が、より面白いことができるんじゃないかなって。
こんなことを、ちょっとクラブ行った時に思った。そんだけ。
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