やったこともない場所のトラブル(違う言い方すればバグなんだけど) をアサインされて、どうにかせい!って言われて、数GBを平気で超えるソースコード見ながら理解して、一日でRoot Cause+Workaroundについて顧客にミーティングで説明したり、その合間に修正コード作ったりしてた自分にとっては(もちろんそれは仕事での話)、オープンソースカンファレンスのLTでOpenOffice.orgのコミュニティの人の話は全然ダメ。自分を高めたいんだったら、OSSじゃなくて、レベルの高い人たちのいる一流企業(MicrosoftとかGoogleとかAppleのHQ)で働いた方が、自分を高められると思うよ。マジで。
OSSには自分の方が良いコードを書いたとしても、それを納得させる努力ってのが結構必要で、それは企業でコードを書くよりもより重要なんだ。コードを書くだけじゃなくて、妥協点を考えることをより考えされられる。もちろん、そういう交渉ごとに対して、自分を高めているということであれば、別にいいけど。
OSSに携わる理由ってそういうことじゃないと思うんだよね。自分自身は開発者だから違うのかもしれないけど。
自分は欲しい機能があったり、使えないと思うバグが合ったから修正コードを投げつけたところから始まったんだけど、誰かがコードの読み方を教えてくれた訳でもないんだよね。デバッガで動きを理解すれば別に大体の動きは把握できるから。
そもそも、このソフトウェアいいんだけど、こういう機能がないから使えねーとか、何だよこのショボイバグとか思ったときに、直してやるかと思うかどうかだと思うんだけどね、開発者の本質っていうか、オープンソース的なものって。そこからコアの部分のコードを再実装したりしていくようになっていくと。レベルの高い人たちとやることが目的じゃなくて、ただ単にこのソフト使ってて、納得いかないから直している・実装するのがOSSだろ。こういう考えの自分だから、彼らのプレゼンが残念。すごい違和感のある内容だった。
OpenOffice.orgがやらないといけないことは、コミュニティを増やすということとかじゃなくて、まずOpenOffice.orgがMicrosoft Officeに勝っている部分を増やすこと。フリーとか無料とかじゃないとついて来ないようじゃ、一生勝てないし資金も集まらない。(前の会社で社長に「OSSで失敗するものは、劣化版コピーもの」っていう話をしたっけ。OSSでより使われるものは、シェアが勝る(or プロプラ)ものに比べても、劣化版コピーじゃないしね)。
最後に、日本語翻訳系プロジェクトが分散するのはいいけど、どのソフトウェアも語彙とかのために合同ミーティングとかカンファレンスした方がよくね?(って先週だれかに話した記憶が。。。)