2015-01-25

Firefox Nightlyで位置情報プロバイダがGoogleからMozillaに変更になった

ブラウザ内で位置情報を取得する際、FirefoxではGeoIPとWiFi情報から位置情報を決定している。従来のFirefoxではGoogleの位置情報APIを利用していたのだが、先週末のFirefox NightlyからGoogleの位置情報APIではなくて、Mozilla自身の位置情報APIを使うように変わった。

Mozillaの位置情報サービスはMozilla Location Servicesという名前で開発を行っていて、GoogleのAPI互換かつ、サーバーなどのソース、収集されたデータさえも公開されている。(細かい話は以前書いたエントリを参照のこと。)

ここで参照されるデータというのは、以下のアプリで収集されたものがベースになっている。
  • Mozilla Stumbler
  • Firefox for Android (Mozilla 位置情報サービスへのデータ送信を有効にしている場合)
Firefox for Androidで位置情報データがMozillaへ送信する場合は限定的な条件がついている。それはGeo Location APIを利用した際にGPSベースで位置を取得した場合のみだけになっている。そのため、まとまった量の位置情報のデータを送るためにはMozilla Stumblerを使うのが現状ではベスト。

これらのデータに関しては一年前からコツコツデータ収集をしてきたので、東京の都心に関してはデータの密度は高くはなっている。

ただ、これだと場所によってはデータの品質に問題があるので、Windows版とOSX版のみ別のプロバイダを使うオプションが存在してる。

Microsoft Location API
Windows版上でabout:configgeo.provider.ms-windows-locationtrueにすると、代わりにMicrosoftの位置情報サービスを使うようになる (Windows 7以降)。すなわち位置情報についてはInternet Explorerと同様の品質になる。

Core Location API
OSX版上でabout:configgeo.provider.use_corelocationtrueにすると、代わりにAppleの位置情報サービスを使うようになる。(OSX 10.8以降だったはず)。すなわち位置情報についてはSafariと同様の品質になる。

Firefoxの正式版のころにはいろいろ変わっていると思うけど、今の開発版ではこんな感じになってる。

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